ROCKET ZUKAN — 日本のロケット図鑑
日本の
ロケット図鑑
いま日本から打ち上がるロケットと、これから打ち上がるロケットを同じ縮尺で並べました。大きさ、しくみ、これまでの成績。見に行く前に知っておくと、夜空を昇る光の見え方が変わります。
最終確認 2026.10.16
SIZE
大きさ比べ
いちばん大きいのは、長いフェアリング(衛星を包む先端のカバー)を付けたH3で、全長63m。人の背丈のおよそ37倍です。いっぽう民間のカイロスは約18mと、H3の3分の1以下。大きさの違いは、運べる衛星の重さの違いでもあります。
LINEUP
機体を選ぶ
H3
日本の主力ロケット。エンジンとブースターの数を変えて、衛星に合わせた形で飛ぶ。
57〜63m種子島RETIRED — 引退H-IIA
H-IIB
2001〜2025年の24年間で50機を打ち上げ、49機が成功。兄弟機H-IIBは9機すべて成功。
約53m種子島DEVELOPING — 開発中イプシロンS
固体燃料の小型ロケット。第1段はH3のブースターがベース。2026年度中の実証機が目標。
約27m内之浦PRIVATE — 民間カイロス
スペースワンの小型ロケット。民間の射場「スペースポート紀伊」から3回挑戦。
約18m串本PRIVATE — 民間ZERO
インターステラテクノロジズが開発中。牛のふん尿由来のバイオメタンが燃料。
32m大樹町HISTORY — 歴史打ち上げの
70年
長さ23cmのペンシルロケットから、63mのH3まで。年表と図でたどる。
1955〜年表HOW IT FLIES
液体と固体、2つのしくみ
H3・ZERO など
燃料と、燃やすための酸素(酸化剤)を別々のタンクに積み、エンジンの中で混ぜて燃やします。力の強さを調整したり、途中で止めたりできるのが強み。そのぶん構造が複雑で、打ち上げ前に燃料を入れる作業が必要です。
イプシロンS・カイロス・H3のブースター
燃料と酸化剤をあらかじめ混ぜて固めたものを、筒ごと燃やします。しくみがシンプルで、すぐに打ち上げられるのが強み。いったん火がつくと止められず、細かい調整は苦手です。
H3は、液体燃料の本体に固体燃料のブースターを組み合わせた「いいとこ取り」の形です。打ち上げ直後の大きな力はブースターが、その後の細かな操縦は液体燃料のエンジンが受け持ちます。
WHERE TO WATCH
射場と見学のしかた
| 射場 | おもなロケット | 見学のしかた(これまでの例) |
|---|---|---|
| 種子島宇宙センター 鹿児島県南種子町 | H3 | 南種子町の見学場が4か所。恵美之江展望公園は事前抽選。打ち上げ日は射点から半径3km以内が立入禁止 |
| 内之浦宇宙空間観測所 鹿児島県肝付町 | イプシロンS | 町が見学席を用意してきた。早朝の打ち上げでは3時間以上前に着く必要がある |
| スペースポート紀伊 和歌山県串本町 | カイロス | 公式見学場は有料・事前購入。周辺にコインパーキングはなく、国道42号に駐停車禁止区間がある |
| 北海道スペースポート 北海道大樹町 | ZERO | ZEROの見学方法はまだ発表されていない |
見学のルールは打ち上げごとに変わります。出かける前に、必ず各町や事業者の最新の案内を確認してください。
- JAXA H3ロケット 諸元(パンフレット):https://www.jaxa.jp/projects/pr/model/files/p_h3_2025.pdf
- JAXA H-IIAロケット:https://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h2a/
- JAXA イプシロンロケット:https://www.rocket.jaxa.jp/rocket/epsilon/
- インターステラテクノロジズ ZERO:https://www.istellartech.com/launch/zero/
- マイナビニュース カイロス3号機の解説:https://news.mynavi.jp/techplus/article/KAIROS_F3-1/
- 南種子町 ロケット打ち上げ見学場:http://www.town.minamitane.kagoshima.jp/sightseeing/rocketkengaku.html
- カイロスロケット打上げ応援サイト(和歌山県):https://www.wakayama-rocket.com/
- JAXA 内之浦宇宙空間観測所パンフレット:https://global.jaxa.jp/activity/pr/brochure/files/centers04.pdf
