ROCKET FILE 02 — H-IIA / H-IIB
H-IIA
H-IIB
2001年から24年間、日本の衛星や探査機を宇宙へ運び続けたH-IIA。2025年6月の50号機で役目を終えました。50機のうち49機が成功。兄弟機のH-IIBは、宇宙ステーションへ物資を届ける「こうのとり」を9回すべて送り届けました。
最終確認 2026.10.16
ANATOMY
H-IIAのしくみ
H-IIAは、液体水素と液体酸素を使う2段式のロケットです。第1段のエンジンはLE-7A、第2段はLE-5B。
足元には固体燃料ブースターSRB-Aを付けて打ち上げます。全長は約53m、直径は約4m。後を継いだH3(直径5.2m)と比べると、ひと回り細い機体でした。
13号機からは打ち上げの仕事がJAXAから三菱重工に移り、民間主導で運用されるようになりました。
MISSIONS
H-IIAが運んだもの
| 年月 | 号機 | 載せたもの |
|---|---|---|
| 2007.09 | 13号機 | 月周回衛星「かぐや」 |
| 2010.05 | 17号機 | 金星探査機「あかつき」 |
| 2014.12 | 26号機 | 小惑星探査機「はやぶさ2」 |
| 2016.02 | 30号機 | X線天文衛星「ひとみ」 |
| 2020.07 | 42号機 | アラブ首長国連邦の火星探査機「HOPE」 |
| 2023.09 | 47号機 | X線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」 |
| 2025.06.29 | 50号機(最終) | 温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」 |
月、金星、小惑星、火星。H-IIAは日本の太陽系探査の多くを担いました。2020年には、アラブ首長国連邦の火星探査機も運んでいます。
THE ONE FAILURE
ただ一度の失敗
50機のうち、失敗は2003年11月29日の6号機だけです。ブースターから高温のガスがもれ、ブースターを切り離せなくなったため、地上から指令を出して機体を破壊しました。
この失敗のあと、原因を調べて対策をとり、打ち上げを再開。その後の44機はすべて成功しています。最終的な成功率は約98%です。
H-IIB
兄弟機H-IIB
H-IIBは、国際宇宙ステーションへ物資を運ぶ補給船「こうのとり」(HTV)を打ち上げるためのロケットです。第1段にLE-7Aエンジンを2基、ブースターSRB-Aを4本つけた力の強い構成でした。
2009年の初号機から2020年の9号機まで、9回すべて成功。「こうのとり」の役目は、H3で打ち上げる新しい補給船「HTV-X」が引き継いでいます。
- JAXA H-IIAロケット:https://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h2a/
- JAXA H-IIBロケット:https://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h2b/
- ウェザーニュース H-IIA 50号機の打ち上げ:https://weathernews.jp/news/202506/290076/
- Wikipedia H-IIA(打ち上げ記録の参照):https://en.wikipedia.org/wiki/H-IIA
